開業当初は、『きれいで美味しい商品を皆様に楽しんでいただく』ことしか考えておらず、カステラの切れ端や割れてしまったクッキーは、スタッフのおやつにするか、多い時には破棄していました。
心を込めて作った商品を破棄してしまうというのは、作り手にとってとても心苦しい行動でした。
10年ほど前に、「食品ロス削減」という言葉を耳にし、救われた気持ちになりました。割れていても、切れ端であっても心を込めて作り上げた大切な商品。未来の子供たちのためにも、食品ロスは減らしていかなくてはいけない。
今では、包装後に割れてしまったクッキーやチョコレート、カステラやマーブルケーキの切れ端など、見た目や形が不揃いのスイーツは廃棄せず、形を変えてレシピに組み込むなど、食品ロス削減の工夫をしています。また、「もったいないもん」シリーズとして「おすそわけ」の気持ちを込めて、原価に近いお手頃価格で店頭販売もおこなっております。
もちろんおいしさはそのまま。いつ登場するか分からない特別商品のため、店頭に出るとすぐ完売してしまう人気商品となっています。
食品ロス削減をテーマにした「ぎふ食べきり運動」。当店の「もったいないもん」に注目していただき、2021年発行の『GIFU TABEKIRI BOOK』で取り上げていただきました。